場七 お陰さまで今日でバウムが会社になって7年。 社員のみんなとバナナでお祝いしました。 場七(”バ”ウム7)です。自然にダジャレがアイデアに織り込まれる会社になったものです。嬉しい。 そういえば「バウムらしいね」みたいなことを、言っていただくことが増えてきました。ネーミングやグラフィックのアウトプットが増えてきたこともあると思います。 最近は「バウムさんみたいなネーミングしちゃいましたスミマセン」なんて、とてもご丁寧かつこちらとしては恐縮してしまうご連絡をいただいたりということもあります。なんだかこちらこそスミマセン。 会社の名前が人のように扱われて、さらに「らしさ」まで語っていただけるのはとても嬉しいものなのです。 社内的には仕事のプロセスで、「うちっぽくないからだめ」みたいな会話ってないんです。むしろ、毎回、どの仕事でも何かしら新しいこと、わくわくするやり方とか、あたらしい方向性を持ってます。よい方向に期待を裏切りたい。そのためにはまず自分たちの心が踊るような方向とか方法を探します。 「らしさ」っていうのはブランディングの仕事のプロセスでよく考えることです。この商品が新しくつくりたい「らしさ」ってなんだろう、とか、この街のこれからの「らしさ」って何だろうと考えます。ロゴとか名前をつくるのが仕事のように捉えられがちですが、それらは「らしさ」が最も持ち運びしやすい形になったものです。セス・ゴーディンさんがこんなスマートなまとめ方をしています。 “ブランドは「期待」「記憶」「物語」「関係性」でできていて、人が製品やサービスを選ぶとき、他の商品ではなくその商品を選ぶ理由を与えるもの。” A brand is the set of expectations, memories, stories and relationships that, taken together, account for a consumer’s decision to choose one product or service over another. – Seth Godin 短い中でしっかり核心をつきますね。 彼の本で好きなのは「We Are All Weird」 つまり「みんな変人だ」。 普通の人なんていないよ、みんなちょっとずつ変だよ。 という本です。 「変」というのは、つまり期待をいろんな方向に裏切られる。 違う部分ですから、見る角度を変えれば「らしさ」になります。 いろいろなお仕事をさせていただいてますが、 「変!」の発見は大きな醍醐味です。 酒場での会話に近いかもしれません。 アルコールに助けられて普段隠れている 「変なところ」が垣間見える。 そういう部分ってなんとも人間らしくて、 いいものですよね。 人を惹きつける商品やサービスもそういう部分があります。 人がつくるものですから、うしろには必ず 誰かの突き抜けた何かがあります。 それを「期待」できる形に表して「記憶」にのこるようにして 「物語」を共にして「関係性」をつくる。 (そして、その相手、つまりユーザもどこかしら変な人。) それが場生むなんだと思います。 場には必ず、人と人がいる。 いつもなにか人のことを考えてる。 これからもそれを面白がれる変な人たちで ありたいと思います。