「わけたいわけがある」

アリサンのコピーライティング、ウェブサイトのリニューアルのお仕事をしました。

きっかけはカフェのカウンターで。デンマークでいつも飲んでるLemonAidというドリンクの商談に来ていたところに、ちょうど居合わせたのです。(いいカフェって大切)

「埼玉の高麗に赤い納屋があって、カフェがあって、とってもいいから来て!」

「高麗?どこ?赤い納屋ってどういうこと?」

その勢いになんだかとても気になって、後日行ってみました。想像を超えた世界観。一歩納屋に入ると、オレゴンのオーガニックスーパーとかカフェと同じ匂いにやさしく包まれる。彼らが自ら建てた納屋。とてもアメリカの田舎の感じがある。大きな木の下のテラスは川床のようにせり出してる。とてもいい場所で、その後も何度か友人を連れていってます。

オレゴンやデンマークではオーガニック食品が街場のスーパーマーケットでもしっかりと選択肢としてあります。日本のスーパーマーケットではオーガニック食品のコーナーが多くありません。だから、自然食品を知ってる人からは「あのアリサン!!」って感嘆符つきで反応がかえってくる一方で、やっぱり知らない人のほうが多い。

寺田本家の日本酒のように一度口にしてみると、また味わいたくなる。誰かに教えたくなる。そういう食べ物をたくさん見つけて、届けている会社です。

「わけたいわけがある」

というキャッチフレーズを書きました。社長のジャックさんとの会話から見つけた気持ちです。30年前、アメリカからカバンにパンパンに詰め込んできたおいしいピーナッツバターを、周りの人たちにわけるところから今の仕事がはじまったそう。今でもその気持ちはずっと続いていて、とてもよく伝わってきます。

先週のBAR UMは、「アリサンで働く気はぜんぜんなかった!」なんて仰ってたジャックさんのお子さん、KayさんとJayさんをお招きしてアメリカの大学にいた頃のこと、アリサンの仕事がしたくなった経緯、子どもの頃からみてきた家族と仕事のことを話してもらいました。とてもいい時間でした。

LemonAidを飲みながら、アリサンのパンケーキミックスでつくったベビーカステラにピーナッツバターや蜂蜜につけていただきました。帰りしな、ジャックさんがお皿を手にとって、残っていたピーナッツバターを指ですくって、ぺろり。その姿が、とても幸せそうで。

 

「正直な食べ物」の仕事に就きたい若い人が増えているのも、こういう根源的な意思への共感が強いのだと思います。

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個人的なお薦めの商品はこのあたりです。恥ずかしながらピーナッツバターは甘いものしか知らなかったから、衝撃でした。スーパーフルーツミックスは仕事しながら食べるのによいです。噛みごたえがあるドライフルーツが色々入っててリラックスできます。グラノーラは流行の派手なやつではなくて、飽きのこない味。ヨーグルトにのせて、はちみつをかけて食べてます。