兄妹が考えるオーガニックと家族と仕事

初めまして。

現在、専門学校でグラフィック/Webデザインを専攻していますインターン生の小林ことコバやんです。

3月22日に開催したBAR UMの内容をお伝えしていきます。

毎月、様々なテーマでゲストを招いて考える時間を共有するBAR UM。

 

今回のテーマは、「オーガニック × 家族 × 仕事」

ゲストスピーカーに、オーガニック食品を30年以上扱うALISHANから
創業者一家のジェイさんとケイさん兄妹をお呼びしました。

お二人は幼少期を日本、高校から大学を海外で過ごし
再び日本に戻り、家族全員でALISHANを営んでいます。

20代のふたりが考えるオーガニックの話や、一度海外に出てから日本でALISHANの仕事をするまでの経緯、家族経営のおもしろさ・難しさなどを、たっぷり話していただきました。

内容盛りだくさんとなったイベントの様子をレポートしていきます。

 

「物が豊富な現代だからこそ、ストーリーが必要」

鮮やかな三色のボトルLEMONAIDとご自身の関係を説明するケイさん

LEMONAIDという飲み物をご存知でしょうか?

ドイツで生まれ、オーガニックフルーツを使用した微炭酸ジュースですが、実はそれだけではありません。

ボトル自体のデザインも綺麗さることながら、使用後には花瓶、ハンドソープ、シャンプーなどさまざまな用途に再利用可能な上に、売り上げの一部が寄付される仕組みになっている飲み物なんです。

そんな素晴らしい会社の理念に胸を打たれたケイさんはLEMONAID社でのインターンを経て、日本に戻ったいまも輸入販売を積極的に行っています。

LEMONAIDについて語るケイさんから、心から商品に共感しているからこその行動力や熱い想いが伝わり、ブランドを伝えるストーリーの大切さを再確認しました。

物が豊富で、インターネットによってさまざまなものに出会いやすい現代だからこそ重要視されるべきことなのかもしれません。

ケイさんが働くALISHANにも大切なストーリーがあり、どのように届けるか日々模索中だということでした。

 

「自分の好きなモノやコトを人生の中心に置きたいと思った。そうじゃないと、何をやってもうまくいかない」

学生時代をボストン、サンディエゴというアメリカの主要都市で過ごし、帰国後はすぐにALISHANの中心的なポジションを担当することとなったジェイさん。

この言葉は、幼少期の経験から来ているそうなんです。

現在も販売しているオーガニックのピーナッツバターにその秘密が隠れていました。

小さい頃、お弁当箱にはいつもピーナッツバターサンドが包まれていたそうです。

本当に大好きで、いろんな食材に使っているこのピーナッツバターを他の人にも食べて欲しいと思った瞬間が今でも原点になっていると話します。

美味しいレシピをシェアしてくれたり、好きすぎてピーナッツバターを作る新しい器具を購入したことなど本当に楽しそうに話していたジェイさん。

自分の販売している商品が大好きで、自信を持って勧めれるのはこのような原体験があるからなんですね。

もちろんジャックさんも大好きなピーナッツバター、当日も帰り際まで美味しそうに食べていました。

ピーナッツバターを食べるジャックさん

 

そんな幼少期を経験したケイさんを誘ったのもジェイさんです。

当時サンディエゴに住んでいたケイさんは、ジェイさんが一緒に日本で働きたいと言ったところ二つ返事で日本に帰国することを承諾したそうなんです。

きっと、例に出したピーナッツバターのように好きと言える商品に携わっていける仕事がしたいと感じた結果だったのだと思います。

 

「未来を見据えてではなく、”今を楽しむ事、生きる事”に全力を注いでいる。正直、これからどうするかを模索している段階だが、このマインドだけは崩したくない。」

これは、私が会場にいたご両親のジャックさん、フェイさん、そしてジェイさん、ケイさんから常に感じ続けていたことです。

埼玉という未開の地に降り立ち、好きな事を純粋に続けていったジャックさんとフェイさん。

自分好みの家が欲しかったため、カナダから仲間を呼んで全員で何もない状態から家を建ててしまったんです。

ペンキが飛んでしまったり、電気のスイッチが変な場所にあるなど予想外のデザインになってしまった箇所もあるそうですが

それも遊び心の一つとして楽しんで受け入れているのは、何事もポジティブに捉える考え方を全員で共有していたからではないでしょうか。

週末に働くこともあります。土日にメールを返し、いろいろな人に会いに行く時もあるそうです。

それでも、楽しくてやめられない。

どんな小さなことでも楽しめる瞬間がある。

どんな小さなことでも幸福だと思える瞬間がある。

この積み重ねが、ALISHANの歴史であり伝えるべきストーリーの中心にあるのだと思います。

 

【バウムからのお知らせ!】

2時間があっという間に過ぎ去ってしまった今回のBAR UM。

参加できなかった皆さんに朗報です。

次回のBAR UMですが、4月12日開催を予定しています!

詳細は追ってアップデートしていきますので、お時間がある方はぜひご参加ください。