この道をまっすぐ、右手にヒュッグリ。 夏のいい時間、初夏のヒュッグリ。 こんにちは、インターンのかっちんです。 空の青さも増して、冷えたドリンクが似合う季節になりました。 夏の匂いの正体は分かりませんが、眩しい日差しとともに令和初のヒュッグリ市が5月18~19日に清澄白河で開催されました。 今回はその様子をお届けします! ヒュッグリ市 2019 Summer 5回目となる今回も The Fleming House での開催でした。 床から天井まで真っ白な空間の中、マーケットを自由に巡る人々で賑わいました。 外ではBAUMが手がける「BAR um」と「KID’S DIY PLACE」が、親子連れや通りすがりのご近所さんの目に止まっていた様子です。 「HYGGELIG」をどう読む? 「HYGGELIG(ヒュッグリ)」、あまり聞き馴れない言葉かもしれません。 実はデンマーク語で「心地よい」や「ほっこり」を意味する「 HYGGE(ヒュッゲ)」の形容詞です。 日本人に伝わりやすい例えとして、「寒い冬の日にコタツで暖まる感覚」が挙げられます。夏だったら「夕方、扇風機の風を感じながらうたたねする時間」とかでしょうか。 ヒュッグリ市にはコタツや扇風機こそ無いものの、そんな「心地よさ」に出会えるマーケットなのです。 人と人、人とモノがつながる場。 しっくりくるモノ、ほっこりするモノ、それについての話がはずんで団欒が生まれるモノ。手に取ったときにそこにはいない誰かが思い浮かんだり、出展者の方とつい長話をしてしまったり。「せっかくだから、お一つください」言いたくなる物々がずらりと並びました。 フード&ドリンクはもちろんのこと、文具に本、布もの、雑貨、アートにトークと、内容は盛りだくさんです。 たまたまこのイベントで遭遇した知人と談笑する人や、ヒュッグリ市でその日のごはんを調達する人、出展者のファンが駆けつける姿も見受けられました。モノや時間という「場」を介して、人と人とがつながるきっかけになったのではないでしょうか。 それぞれのHYGGE 会場の外に設置された「1畳ハウス」の小屋に、キッズたちは興味津々。窓から顔を覗かせては、目が合った誰かへとびっきりの笑顔!その隣では創作意欲にあふれた小さなアーティストたちが、何やら工作に夢中…。 そして子どもたちを見守る大人の手には、「サノバスミス」のハードサイダーや「土曜日のリモンサワー」、「ANDON」の甘酒など、暑い日に嬉しい冷たいドリンクが目立ちました。 奥からは「ulalaka」のピアノとウッドベースが、どこかで耳にしたことのあるジャズナンバーを奏でていました。しばらく経つと「日本仕事百貨」のナカムラケンタ氏と「OOKIIINU」デザイナーの國影氏によるトークに、優しく囲む人だかりができました。 他にもあちらこちらから、楽しげな会話がや笑いが聴こえました。 両日とも晴天に恵まれ、心地のいい声のざわめきが絶えない2日間となりました。 今回の詳しい出展者情報はこちらからご覧ください。 ヒュッグリな交差点 ヒュッグリ市に足を運んでいただいたみなさまにとって、その時間は一日のほんの一部。 ほんの一部だけれど、訪れて会話を交わし、美味しいモノやしっくり、ほっこりするモノに出会います。 たった一瞬であったとしても、みなさまもまたその場にヒュッゲを残し、自分の分を持ち帰えり。 「心地よさ」は、一方がもう一方にただ提供するものじゃなくて、気づいたら生まれてて、実はその場を交差する全ての人で作っているものなのではないでしょうか。 そんなことを感じられた5回目のヒュッグリ市でした。 冬のヒュッグリ市もお楽しみに! 読んでいただきありがとうございました。