丸の内仲通りアーバンテラス

Client: NPO法人大丸有エリアマネジメント協会
Website: ligare.jp
Date: 2015-
Services: Place Concept,Branding Design,Naming,Brand Activation

通りをブランディングする

東京駅の前に広がる大手町・丸の内・有楽町エリア。道路空間を生かしたまちづくりに取り組むプロジェクトのコンセプト、ネーミング、ブランディングデザインを担当しました。並木が美しい通り。昼間の自動車の通行を止めてつくる新しい空間。その空間が、人のための場になる。その場が、24万人が働くこの大手町・丸の内・有楽町エリアにどんな変化を生めるのか。地上の空間の可能性をひきだせるコンセプトを目指しました。

Research & Test(社会実験)

社会実験を行いました。丸の内朝大学で講義を担当しているソーシャルクリエイティブクラスの生徒さんたちと一緒に路上でできることのアイデエーションを行い、街を行き交う人たちにどんな新しい街のたのしみ方を提供できるか考え、実際に企画を実行しました。大縄跳び、パターゴルフ、こたつを置くなど車道の広い公共空間だからこそできることをチーム単位で実施。街の中の公共空間として、公園でも広場でもなく道路だからこその特長が見えてきました。

ネーミング

車道の利用は一般的に「歩行者天国」と呼称されます。どうにもノスタルジックな響きで、わくわくしません。何より、この街が目指すのは昭和の時代の再現ではありません。仕事や買い物、観光で訪れる人により豊かな体験を。なかでも丸の内は働いている人がいるからこその街です。ビルの中では実現できない機能を道路空間で補完する。そう考えて、「アーバンテラス」と名付けました。

看板

他の街の歩行者空間とは違う新しい使い方をしている通りなので、使い方をユーモラスに表現した看板を制作して並べました。毎日使う人も、観光で遠くから来た人も、たのしく使ってほしい。そういう人が集う風景こそがこの街のあたらしい顔になる。木製に彫刻文字としたのもリラックスした場をつくるためのアイデアです。

ピクトグラム

この場のたのしみ方をピクトグラムで表現しました。様々な文化的なバックグラウンドを持つ人が働く街であり、観光にくる街。そうした環境でコミュニケーションを簡潔に直感的に行うためにピクトグラムは有効です。